Q.友達は多いですか? A.回答不能

頭の体操です。単に「バカ素直に、ただ正確にやってみたら、どうなるのか」という趣旨です。

「友達は多いですか?」

この質問に対して変な答えを出すので、就活生は読まないでね。

これは答えるのが非常に難しい質問です。というか、マトモに正面から答えることはできません。その理由と解答例を、「私なりに」まとめます。くれぐれも、鵜呑みにはせぬようお願いします。

2つの基準が曖昧

この質問に、仮に「はい・いいえ」で答えようとするならば、以下の2つの基準が障壁となる。

  1. どこからが「友達」なのか
  2. 何人からが「多い」のか

これらの基準は、明らかに「人それぞれ」である。

したがって、質問者の基準から出たこの質問に、我々の基準で答えると、認識にズレが起こる可能性が高い。

また当然ながら、質問者の基準を読み取ることはできない。

よって、この質問に正確に(正確なだけであって、好感を与えるかは不明)答えるには「自分の基準は使わずに状態のみを伝えて、基準は相手に任せる」ことが必要である。

択ではなく文章で答える

質問者が「友達」「多い」という単語をあちらの基準で使っている以上、これらの単語を使うと相手の基準に乗ることになる。そうするとズレが生じる。

だから、この「友達」「多い」という単語を使わずに表現するのが肝要である。

具体的には、「サークル仲間は〇人、休日に遊ぶことがある人は〇人くらいで、お互いの相談に乗ることがある人は〇人、大切な相棒は〇人います」などと答えればズレは生じない。

つまり、「友達の基準に使われていそうな条件」を複数挙げ、人数は多寡ではなく数字で表現する。これらを聞いての「友達かどうか」「多いかどうか」の判断は質問者に任せる。しかし、回りくどいので実用性は低い。

日常生活ならいいですが、真面目に答えたいアンケートや診断でこのような曖昧な質問が出てくると、窮してしまいますね。そこでこんな風に指摘するのも面倒くさいですし、現代社会を生きるのは難しいです。