ジェンダークリニックに行きました

都内の某Hメンタルクリニックに、自分の性別についての悩みを相談しに行ってきました。自分としては、「遂に行ったぞ」というところです。「性同一性障害」という単語を知り疑念が湧いてから、クリニックに行くまで、6年ぐらい悩んでました。

自分の性別についての悩み…性自認と身体の形が違うようだ、というものです。LGBTのTですね。

自分は、(まだ自称ですが)広義のトランスジェンダーです。身体の性別や社会的役割に違和感・困難を感じますが、狭義としての性同一性障害かどうか、すなわち「反対の性別への強い帰属意識」があるかは微妙なところです。「反対の性の方がまだニュートラルな自分に近い」気はする、くらいです。かといって、「自分はXジェンダー(中性、無性、etc…)だ!」という確信もありません。

性自認そのものが存在するかも分からない状態だと感じています。だから、「私は女性だから治療の必要はない」とは思えず、「俺は男だから治療してくれ!」とも思えず、どうにも何処へ向かえばいいのか自分で分かりません。

診断はこれからですが、自分が女性として在ることに苦しんでいる(これは本当の真剣です。だから行きました)、ただ性自認についてはハッキリしていない、という状態です。

前置きが長くなりましたが、以下、通院記録です。

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予約の電話は約一ヶ月前に入れた。ネット上のブログ等を調べたら、それくらい先にされるとのことだったので、進学前に初診できるよう二月末に腹を括った。

やはり緊張した。待合室にはGIDと思わしき人々が何人もいた。意外といるのかなあ…

かなり早いスピードで再診の人達が待合室を出たり入ったりして、予約時間ちょっと過ぎた頃に呼び出された。

先生は思ったより気さくで明るい人だった。

初診なので、自分の性自認のことや恋愛対象のこと、これからの希望、家族構成に学歴・職歴に病歴等を聞かれた。性別の話をする以前に病気だったり生活が不安定だったりすると、そこから手をつけることになるので、色々情報が要るらしい。

自分の場合は説明が難しいものが何個もあるからか、ちょっとパニックになり…情けないことに、質問に答えるうちに泣いてしまった。何がつらかったんだろう。質問がけっこうズバズバしたスタイルだったからビビったのか、初対面の人にこんなことを話しているのが怖かったのか、それとも「ようやくここに来て医師に話している」という安堵からか。

自分の性別のことは友達やネット上にある程度カミングアウトしているし、普通に話せるだろうと思っていたが、自分は自分で思ってるより脆いのかもしれないと思った。

他の人は5分とかで診察室を出ていたけど、自分は15分くらいかかっていた。払ったお金は2000円ぐらい。治療をするならば血液検査とかが必要だが、とりあえずはカウンセリングと診察で様子見&判断をすることとなった。次回は、一ヶ月後ぐらい。自分史を書いて提出&カウンセリング&診察、の予定。