COB「Hate Crew Deathroll」レビュー?

やるぜ!1年または11年越し、私の人生を変えたアルバムの…語り。ハテナがついてるのはそういうことです。レビューはもうよそに大量にあるからねw

このアルバム一曲目の「Needled 24/7」と、次作5thの「In Your Face」「Trashed, Lost & Strung Out」のPVをニコニコ動画で観た私は、ニードルドのPVがアレなこともあり後者二つを気に入った。ツタヤで4thと5thのCDを借り、おいしいものは最後に残す主義の私は、後者二つ入りの5thは後にまわして先にこの4thアルバムを聴いたわけである。

Hate Crew Deathroll

★★★★★ 95/100

  1. Needled 24/7
  2. Sixpounder
  3. Chokehold (Cocked ‘n’ Loaded)
  4. Bodom Beach Terror
  5. Angels Don’t Kill ☆
  6. Triple Corpse Hammerblow ★
  7. You’re Better Off Dead ★
  8. Lil’ Bloodred Ridin’ Hood
  9. Hate Crew Deathroll ☆
  10. Silent Scream(カバー)
  11. Somebody Put Something In My Drink(カバー)

★…望み薄だが、ライブで聴いてみたい曲 ☆…ライブでほぼ確実にやってくれる

もう10年以上前の作品だし、捨て曲もないので、あえてこのマーキングで。

曲別レビュー(?)語り。アルバム総合評価は別記事に8枚まとめてます。

#1 Needled 24/7

PVで聴くよりCDで聴く方が遥かにかっこいい…そんな曲はこの曲しか知らん。ライブの定番疾走キラーチューン!

ライブだと、ギターソロ途中(2:45~)のバックで鳴るキーボードと、その後のキーボードソロの音色、メロディがそれぞれアルバム版と違う。ギターソロ後ろの音はライブ版がピアノみたいで優しげで好き。ギターソロ後半もアレンジがかかることがある、…毎回だったっけ?そのソロバトル後のセリフ的部分も、ライブだと歌うというより喋るように言うことがあって、これがまたかっこいいんだなww一昨年のラウパのとか最高でしたね(動画でしか見たことないけど…;)

しかしTuska Open Air 2003(ニコニコとかで見れる)でソロさぼるヤンネは最悪wwwなんにせよライブ音源も合わせて聴き込みたい曲である。

#2 Sixpounder

アルバム中最も重い曲、でありながらギターソロが特に美しい。この曲と、5曲目のAngels~だけギターのチューニングが-2らしい。4thのほかの曲は-1らしい、-2が出たのはこの4thが初だとか。音楽してないからよくわからないが他より重いのは何となくわかるw

#3 Chokehold (Cocked ‘n’ Loaded)

目立たないけど名曲。なんとなく、6thの名曲Tie My Ropeと似ている気がする。スラッシー…までは行かないがモダンな部分からメロディアスに転換し、そこからソロ、ユニゾン、と突き進むところが。このインストパートが長くていいんだ、アレキシの声が戻ってきた時おっ!てなるし

この曲のベースの音は面白い…よね?ぶぶぶんっていう…6曲目でも聴かれる音なのだが、ベースだと確信が持てない、それくらい幽玄な音だ。これがベースの音なら、好きなベーシストにCOBだからって理由抜きでヘンカを挙げることになるw

#4 Bodom Beach Terror

アルバム中でも最もノリのいい、パンク寄りな曲だろう。しかしメロディアスさ・きらびやかさもしっかりある。リズム隊のタイトな地盤と、その上でギュイギュイ喚くギター、更にその上か裏で華やかに踊るキーボードの対比が良い。正にこれがCOBである。今考えれば、メロデスコア感あるかもしれない。

1:51~(特に2:02~)のアレキシの歌い方→ウァ!がとてもかっこよくて好き。いかにも回し蹴りをブチ込んで頂けそうなパンクさで、一時期ここばっかりリピートしてウヒヒwってなってた

(寄り道タイム)

~いやぁ、アレキシの人相、目付きの悪さはたまりませんね。6thのHellhounds On My Trailとかいう、彼の眼光に射抜かれる道しかないPVは殺人兵器です(この曲は、初めてPVで聴いたとき大変な衝撃を受けました。他にはDownfallもPVを間違って踏んでしまい(買うまでは聴くまいと決めていたが…)、あまりの衝撃にそのまま最後まで聴いてしまったな。)~

#5 Angels Don’t Kill

あえて何も書かない択が存在する程度には愛している曲

この曲を聴いて私の人生はおかしくなった。何故かの理由は良く分からないが、初めて4thを通して聴いたとき(聴いたことある曲はニードルドのみだった)、#4からの繋がりでこの曲が始まって、最初のキーボードで完全に彼らの音世界へ引き込まれてしまった(前半四曲で既に感動であったが、この曲の衝撃は凄まじかった。#1、#3、#4とノリがいいのが続いた後のスローナンバー、このダークでヘヴィで悲しい空気には呑まれた)。何か重大な感じがして、この最初の一回目聴くのを大切にしなきゃいけない、この「初めて聴く」は大事なものになる、という直感があった。頭の中には暗い教会のような光景が浮かび、心は既にCOBの中であった。感動して泣きかけたが、ユニゾンのあまりの美しさには涙を流している場合ではなかった。ユニゾン後の少し明るくなる感じが大好きだ。何度聴いても飽きることはなく、聴く度にうっとりさせられてしまう。一年以上経ったが聴いていてまだ新たな発見がある。間違いなくCOBの生み出した名曲。私にとって最強のキラーチューン。アレキシの「Angels Don’t KillとIn Your Faceはライブでずっとやっていくつもり」という発言があった(何かのインタビュー)のがとても嬉しい。

ライブでは、ユニゾンの時アレキシがヤンネのとこに行って楽しげに弾くのが定番ですね。あと去年は、この曲のユニゾン入る前で、かのアレキシさんがあのギター回しを目の前で魅せてくだすったものでして、いたく感動いたしまして、ええ、去年の名古屋公演はまさしく最高でしたね、ええ、ええ最強でしたとも

#6 Triple Corpse Hammerblow

#5からこの曲に繋がり、おかしくなった私の人生には鍵がかけられた。この曲か次の#7あたりで、「このバンドには絶対ついて行かなきゃだめだ」と感じたのだ。

不思議な音というか、聴いたことがない音だと今でも思う。

前述したがこの曲のベースと思わしき音が面白い。思わしき…迷っているのはキーボード。それくらい幻想的で、催眠術にかけられるような雰囲気だ。ベースな音を辿るとこの音に繋がるように聴こえるからベースとみている。ちなみにイントロ後最初のヴァース、0:46~のシャンシャンシャン!の箇所のバックにある。1:26~とギターソロ後3:14~に同じ感じの音があるが高めの音でやはりベースと確信つかない。トレモロとは違う震え方の「ぶぶぅん」ってやつ、これベースで合ってる!またはキーボードだぞ!って分かる方がいたら御一報願いますw

#7 You’re Better Off Dead

4thアルバムには、ライブではもう演奏されないだろうしそこまで話題には上がらない、しかし名曲というのが多い(個人的には#3、#6、#7。特に#6は動画が一つもなくセトリも見たことがない、一回も演ってないのでは?もし演奏した公演をご存じの方がいたらリプライかコメントくださいw)。この曲もそうである。個人的にはTie My RopeやHatebreederと同等以上の高評価。この曲展開、哀愁に満ちたリフ…ドラマティックなCOBの楽曲群の中でも、ずば抜けて世界観(音から想像できる世界)が印象的で、雑踏感があると思う。メロディがとてもキャッチーで扇情的で、それでいてドラムや間が仕事をしているのでゴチャっとしない。音色が多彩で楽しい。そんな盛り上がれそうな曲だし、ライブを意識したと思われる観客のウォーオーオー!やヘーイ!があるのにライブではもうやられていないことが実に惜しい。

ウォーオーオー!の所には#3と#6で言ったベース?がある。この「ぶぶぅん」は多分4thにしかない。多分w

先行シングルではこの曲が発表されたのだが、そのタイトルには曲名の最後に”!”が付いている。

#8 Lil’ Bloodred Ridin’ Hood

#7からドラムで繋がる。このアルバムはドラムがかなり活躍していると思う。

4thと8thは曲の繋ぎがとても良い。それもあって、アルバム単位で聴きたくなる。

この曲だけ、ちょっと印象が薄い。何故だろう?しかし8曲目まで来てるので飛ばすことはないw

#9 Hate Crew Deathroll

イントロのデレデレドゥドゥドゥドゥの後ろのキラキラ…の隙間でペペェン♪みたいなおもしろサウンドをヤンネが出してるのがなんか笑える。そこだけ癒し系w

他の曲よりスラッシュ寄りで、主なテンポやメロディラインがスクリームボイス軸というCOBには珍しい曲。メロディラインがアレキシの歌と言えば、Are You Dead Yet?ですな。

カオスリドゥンイヤーズで見られるシンガロングパート、最近はやらないようだが個人的にはある方が好き。アンコール前のトリでやってほしい!アンコールは勿論Downfallでよろしく^^

#10 Silent Scream , #11 Somebody Put Something In My Drink (カバー)

スレイヤーとラモーンズ。8thもこのパターンだが、COBは真面目メタルカバー+ネタ気味カバーのセットが一番かっこいい。8thのラウドネスはC!O!B!とか言ってるけどww

再発盤(2012)だと曲順がラモーンズ→スレイヤーになっていて、個人的にはラモーンズラストが癒されて好きなので惜しい。何故替えた

スレイヤーの狂気ギターソロをキーボードでやらせるアレキシと、それをこなすヤンネには謎の笑いが湧いてくるし、ラモーンズの方ではメンバーのセリフがちょこっと入っててかわいい。

再発じゃない方のスレイヤーの後半空白には、メンバーが喋ってる音声が入っている(音量を最大まで上げても小さい声)。これも再発盤では消されている…この音声があるなら曲順変更もまあ理解できたが、消したんなら意味わからんよww

所感

リズムギターでローペよりアレクザンダーの方が個人的評価が高い理由は、単純にセカンドギターとしてよい仕事をしている、すばらしいメロディ(リードギターやヴォーカルを追って聴くと目立たないが、意識して聴くと本当に良い音だ。リズムギターとしてこれはベストなんじゃないか)を奏でていると思うのと、アレクザンダーのほうが音に特徴(かっこつけた…というと何だが、軽くて腕がよく動いてそうな音だ)がありかっこいいから。あとアレキシのギターサウンドと並べて聴いた時、アレクザンダーのほうが違いが分かり易い。ローペはアレキシの憧れらしいから影響があるのかも。

あとこれは評価とは違うが、COBに惚れたこの4th当時のメンバーはアレクザンダーだったから、というのも無いとはいえないw「私のヒーロー」という意味では、アレクザンダーだ。

私のヒーローといえば、COBを聴いて一番印象的だったのはやはりヤンネのキーボードサウンドだ。初めて聴いた頃はまだキーボードとギターの音の区別が曖昧で、とにかくハデな音だな速いなかっこいいな!と、まぁシンフォ(エメソ)からメタルに入ってメロスピ辿って来たんだから惹かれるわなぁ。私がヤンネ好きなのは、見た目がかわいいってのは完全に後付けで、音に惚れてだんだん彼がかわいく見えてきたというわけなのだ。いやーこれは一体どういう現象なんですかね?wwヤンネたんかわいいですよね。みなつぁんわ、とぅもだてぃです(にこっ)あと新幹線、もうヤンネしか浮かばないww

アルバム総合評価:★★★★★ 95/100

こんだけ褒めといて5点足りないのは、彼ら自身で超えて欲しいから!

いやーいっぱい書けてたぶん満足です。追記があるかもしれないが、今はとりあえずこれでw

4th信者でしょうね。やれやれだね

ここまで読んだ人、どうも、お疲れ様でございました。ゆっくりとお休みくださいww