INTXの親友はESFJ、心友はINFX

2025.2.13

16Personalitiesの自己診断において、筆者の結果は「INXX」である。

時期を空けて複数回テストした結果、I(内向型)とN(直観型)はいつも70〜80%前後で変わらないのだが、T/FとJ/Pが50%前後で、やるたびにコロコロ変わっている。

ただ、友人らに聞いてみると「INTP」か「INTJ」っぽいと言われる。実際のところ、自己診断の結果はブレているが、出現回数としては「INTP」が一番多い。同時に、幼少期〜青年期の自分を思い返すと、今よりも真面目で「INTJ」っぽいと思う。

INTPとINTJは、心理機能の組み合わせは全く違うのだが「N,Tが得意、S,Fが苦手」なのは共通である。私の場合、NiとTiがほぼ同率トップでSe, Feが同じくらい低く出るのでよくわからない。NeよりはTeのほうが自然に扱いやすく、SiよりはFiな気がするので、INTJのほうが機能的に近そうだとは思う。暫定的に「INTX」として書き進めていくこととする。

親友と心友

ここでいう親友は、定期的に会って仕事の話のみならずプライベートの話や、お互いの考え方を開示しあい、違いと実力を認め合っている関係である。

心友は、仕事の話や実力の承認といった側面が少し減り、代わりに考え方や感じ方がかなり近い人だ。元々似たような感性を持っていて、詳しく説明せずとも無言で心や意図が通じ合うような存在を指す。どちらもとても大切である。

親友はESFJ

上述の親友と呼べる相手(以降、A)が1名、親友手前ぐらいの相手(以降、B)が1名いるのだが、どちらもESFJである。2人とも、地に足がついており、目の前の仕事を着々を片付けることができ、集団で浮きがちなINTXを(たまに顔を引きつらせながらも)中和してくれる、心優しく優秀な人物である。

※たまに顔を引きつらせながらも、ドン引きはせずにいてくれるのは、二人とも職業がデザイナーで、N型の物の見方に慣れているだからだと思う。一般企業の間接部門にいるESFJだとドン引きで終了の可能性がある。

ESFJは、一緒に仕事を進めるには最適なパートナーだと感じている。Aは専門学校の卒業制作展で協力しあい、大変やりやすかった。Bは前職の同僚で、非常に進めやすい関係だった。さらに、専門学校時代の体験入学アルバイトでESFJ(A, Bとは別人)とペアになった際は、教員からの評判が物凄く良かった。明るい系とクール系でバランスが良かったらしい。INTXだけだと雰囲気が固く冷たくなりがちで、ESFJだけだと舐められがちなので、二人並ぶことで互いの弱点を補い合える感覚がある。

A, Bともに、互いに転職や独立や結婚などのライフステージを進めてきた今でも、よく仕事の話をして「Aならやれば絶対にできる」「Bさんの人当たりは素晴らしい」と認めたり、逆に2人の不得手な抽象思考や冷静さを提供したりしている。

心友はINFX

対して、心友は配偶者(以降、C)と幼馴染(以降、D)がいる。

CはINFJな気がする。Dはどう見てもINFPにちがいない。どちらも、資本主義や官僚的構造への嫌悪感があり、心穏やかで非競争的な関係を好み、自己責任にならない社会を志向している理想主義者だ。生活力はなく、事務作業も苦手で、フニャフニャである。いつもホワ〜ンとした雰囲気で、周囲に花や小動物が飛んでいるようなイメージの人間だ。その一方で、思想が大変鋭かったり、特定分野に凄まじい才能があったりして、はっきり言って変なやつらだ(褒め言葉)。

心友とは具体的な仕事の話はあまりしない(ビジネスモデルの話や資本主義の嫌さの話はよくするが)。Cとは政治・経済・金融や科学・哲学の話をよくしていて、日常的なすれ違いが起きた際は行動分析学を使って解決策を一緒に考える。Dとは宗教哲学と芸術の話をしていることが多い。

善良市民の常識を完全に無視した話を遠慮ゼロでできるのが、N型同士のおもしろさだ。こんな話を「ツーカー」で、つまり半分テレパシーかのように意思疎通できるので、心友とのやりとりは修学旅行の夜中のようだ(実際の私の修学旅行は最悪だったが、例えである)。

N型は生活力があまりない傾向があるので、そういう意味でN×Nは同居に向かない組み合わせという見方もあるが、人生で一番長い時を過ごす相手がツーカーだと非常に楽しいのは確かだ。前述のESFJの同居人は、それぞれISTJとISFJのようだし、一緒に暮らす人間のS型N型は揃っている方が何かとやりやすいと思う。

私にとって心友らは、かわいくて面白い人という感じだ。大真面目なのにポンコツなところが面白いのだが、どうも他の人はあまり大目に見てくれないらしい。かわいそうに。


INFXな彼らと話していると、自分はT/F軸が50%前後ではあるものの、F型に比べれば明らかにT型だなあと感じる。話している途中で「あ、共感してほしかったのか。気づかなかった」とか「今は“真実の検証”は後回しで、感情を肯定する“べき”だな」などと気付いて態度を修正することがよくある。しかも疲れている時は気付いてもケアの負荷が高くて実行できなかったりする。

自分が不機嫌になっている時も、そこはすれ違うことが多い。彼らは感情的にケアしようという態度をとってくれる。しかし私にとって最も精神的に良くなる方法とは、具体的な解決案をいくつか出してくれることか、仕事を代わりにやってくれることなのだ。

感情の重要性を頭で理解はしており、感情に配慮することは長い目で見れば合理的だとも考えているが、“感情が何より大事だ”という直感自体はほとんどしないのだった(10代終わり〜20代前半の頃はしていたが)。

すれ違うことがあるのは問題ではない。違いがある者同士が仲良くやっているのは素晴らしいことだ。二人ともかけがえのない、私の人生における最重要人物なのである。