公式の「ポケモンずかん(https://zukan.pokemon.co.jp/)」を見ながら「こいつはおいしい、これは食えない」とやっていったら、おいしそうな種類(進化前後は同一種扱い)が約100種、珍味っぽいのが28種、まずそうなのが17種、物理的に食えなそうなのが約30種も出てしまった。ただ大量に箇条書きにするのもつまらないし、どうせ挙げるなら解説文もつけたいので、この中から選抜して紹介しようと思う。
目次
おいしそうなポケモン
メェークル・ゴーゴート
ポケモン食界で最強のポケモンはメェークル・ゴーゴートだ。ミルクを飲んでよし、葉をサラダにしてもよし、肉を焼いてもよし。前菜・主菜・付けあわせを一匹で完成できる唯一無二の存在でありながら、運搬役まで担えるので、ブッチギリのS+ランクである。こんなに強いのに、そのへんを大量に歩いていて安価に使いやすいので市場の破壊を引き起こしている。なんと光合成までできるから、餌代もかからず牧畜で増やすのも簡単そうだ。こいつらのせいで本来最強の食糧として作られたはずのミルタンクが劣化版みたいに見える。食料としてのスペックが異次元のチートポケモンである。
トロピウス
こいつも複数の使途があるタイプの超優秀な食糧だ。葉・果実・肉があるし、他食材の空輸にも使えるのが強みだ。当然という感じで光合成もできる。トロピウスもSランクが妥当で、繁殖の面倒さ(ゴーゴートよりかなり広い農場が必要)がややマイナスになって一歩及ばないくらいの立ち位置になるだろう。焼き鳥にしかなれないような飛行タイプとは二線も三線も画しているというわけだ。
オリーヴァ
すでに草ポケモンばかりだが、「サラダや付けあわせとして良い草」という枠だけで実に22種くらいのポケモンがいる。その激戦を制したのがオリーヴァだ。ちなみに最終選考で争っていたのは、非常に栄養豊富であろう知的キノコを有するパラセクトと、サラダにもデザートにもジュースにも使えるアマカジ。オリーヴァは①シンプルに葉を食べられる②オリーブの実も取れる③本体から可食部が生えてくる形なので繰り返し採取できる、という他のポケモンにはない特長を持っていた。とはいえ、ゴーゴートやトロピウスと違って肉がないし運搬もできないので、評価としてはAランク止まりになるだろう。
パルデア地方には後述するコジオやスコヴィランもいるので、ポケモン食界におけるパルデアは強豪ぞろいといえる。Sランクの3匹もしっかり出る。
カモネギ、ネギガナイト
これはもうそういうネタが元になったポケモンなので当たり前なのだが、やはり鴨肉がネギをかついでいるのは抜群にいい。昆布だし、麺つゆ、塩で適当に煮込むだけでおいしさが約束されている。鴨とネギで別々に調理もできるし、ネギだけ奪って鴨をネギ収集係にできる汎用性を考えれば、文句なしのAランクだろう。
ヘイガニ
エビ・カニ系には他にも、クラブ・キングラー、ウデッポウ・ブロスター、マケンカニ・ケケンカニ、ガケガニがいる。魚やその他魚介も入れるとけっこうな数になるのだが……このヘイガニだけ、やけに自然なオレンジ色で、まるまるとしており、見るからにおいしそうに見える。すでに茹であがった状態で食べられに来てくれている可能性もある。こいつは単にうまそうなだけなので、Bランクぐらいが妥当だろうか。なお、魚系ではイダイトウが一番おいしそうだと思った。ちなみに現実世界のイトウもおいしいらしいよ(サケの仲間だそうだ)。
お菓子のポケモン
ペロッパフ・ペロリーム、カジッチュ・アップリュー・タルップル・カミッチュ・カミツオロチ、マホミル・マホイップ、パピモッチ・バウッツェル
まあこいつらも元々そういうモチーフで生み出されたのだから当然か。しかし「甘くておいしいよ」というだけではトロピウスの完全劣化なので、ヘイガニと同じく「ただおいしい枠」のBランクが良いのではないか。
その他のおいしそうなポケモンたち
- ギャロップ(カントー)、ワカシャモ、レシラム、ファイアロー:生の状態でも炙ったような香ばしい香りがすると思うので、馬刺しや鶏刺しとして食べるのが非常によさそう。ちなみに日本国内では、基本的に鶏刺しの提供は政府からNGが出ているのだが、鹿児島県と宮崎県だけは郷土料理として条例がつくられており、認定された店舗では鶏刺し提供が可能となっている。
- モクロー、フクスロー:個人的にかなり好きなポケモンなので食べたくはないのだが、こちらは軽く炙るだけでハーブの香りが立ちのぼってきそう。光合成による安価な繁殖も可能。
- トゲピー、トゲチック:卵の味と鶏肉の味が一緒にしそう。
- ノココッチ:対戦では基本的にみつふしが良いようだが、食べる場合は栄養が分散していないふたふしの方がうまみが強いだろう。
- タブンネ:主観ですが、かなりおいしそうじゃないですか?
珍味っぽいポケモン
中身をとかして飲む系
- トランセル、ツボツボ、カラサリス:中身をスープに溶かしたものが珍味になっていそう。きのみジュース作成ができるツボツボをそのまま食べるのはコスパが悪いかもしれない。
- コクーン、マユルド:毒が入っているので飲み過ぎると病気になるだろう。
シビシビ、ラリラリ系
- ハリーセン、ペンドラー、ヒドイデ・ドヒドイデ、オドリドリ(ぱちぱち・ふらふら)、マシェード、ヤトウモリ、バチンウニ:毒や電気で癖のある舌触りや苦味、酔っぱらう感じを楽しむ。地方によっては違法で、ロケット団やスカル団が闇売買を行っている情報もある。
- バケッチャ・パンプジン:味は普通においしいのだが、調理前に成仏させてやらないと食べた人に乗り移ってしまう。
ミュウツー、ミュウ
存在しないのだが、怪しい店がバリヤードやケーシィの肉をミュウツーやミュウだと騙って販売している。
まずそうなポケモン
ズバット、ゴルバット
一番好きなポケモンがクロバットなので、あまりけなしたくないのだが、さすがに①可食部が少ない②全身に毒がある③血抜きが大変④すばしこくて暴れるので、捕まえるのも運搬もさばくのも大変⑤美味しくない、となれば食材ランクとしては最低(食べることが不可能)の1つ上、Dになるだろう。
クサイハナ・ラフレシア
こいつらは厨房にいるだけで他の食材に害を及ぼすので、前述の「サラダや付けあわせとして良い草」枠候補にも入れない、ある意味で特殊な草タイプである。もちろんDランク。
シャリタツ
普通に考えて「(種子ではなく)身体がおいしそうになる」は自然淘汰としてどうなんだと思うが、あえて知能の低いヘイラッシャに間違って口に入れられることで操縦権を手に入れ、自然界を生き残っているとすれば、見た目は美味しそうでありつつも無味無臭に進化したと思われる。おいしければ飲み込まれてしまうし、まずければ吐き出されるから、口の中に入っているのかどうかよくわからない味なのだろう。特別まずくはないし、毒もないのでCランクが妥当か。
食べられないポケモン
鉱石やゴミ・汚れ、工業製品、霊、宇宙生物がけっこういた。こういうやつらを最低のEランクとしておこう。
その他、食に関するポケモン
- コジオ:頭を少しずつ削って食塩として使う。使い終わったらしばらく岩場を散歩させると塩が復活する。生まれた場所や散歩させる場所によって味が変わってくるので、一流シェフはコジオの元々の産地と散歩場所の組み合わせまでしっかりと考える。調味料としては、サイズが手頃であまり激しく動かず扱いやすいためAランク。つけもの石にもなる。
- スコヴィラン:ハバネロエキスを利用するか、頭をちぎって香辛料にする。調味料としては有用だが、サイズ感・しつけ共にやや使いにくいのでBランク。スパイスの新鮮さを売りにする場合は、店舗に常駐させる必要があるだろう。
- ヒートロトム:しつけがかなり難しく火事になるので、ロトムが入る前の電子レンジを使った方がいい。ロトム自体は怪奇現象なのでEランク。
- ヌケニン、ミロカロス:ヌケニンの羽やミロカロスの眉毛(?)は、非常に希少な飾りとして使われる。食用としては、ヌケニンはDランク、ミロカロスはB〜Cランク。
- チラーミィ、チラチーノ:毛皮の雰囲気が高級レストランに合いそうなので、内装にいい。レストランに来る金持ちの洋服にも使われていそう。肉自体もそれなりにおいしそうなのでBランクか。