今年の総括-2022

今年の印象を言葉で表すとすれば「準備する・溜める・待つ・整える」といった感じで、「動」ではなく「静」、色で言うと青とかグレーのような落ち着いたイメージで、メタルバンドならCOBではなくInsomniumなのでしょう。


昨年末の予想の答え合わせ

昨年末の総括記事には、以下のようなことが書いてありました。

昨年末は比較的よく来年の目標を見通せていたと思いますが、今はどうも来年どうなるか全然予想がつきません。しかしながら、今なんとなくやっていることとして

  • 転職用作品集(ポートフォリオ)の構想
  • デザインフェスタへの出展の構想

がありますので、ひょっとすると転職やイベント出展を行うかもしれません。

「来年どうなるか全然予想がつかない」と言ってますね。ですが、実際のところ今年は「溜め」みたいな年で、大きな出来事の準備はあってもイベントそのものは無かったため、ある意味よく見通せています。そして昨年末時点で「転職とイベント出展の構想」をしていたのが、現在はその合体強化版的な感じの「独立開業の準備」になっているため、まあ案外と方向性は合っているかなという感じです。

今年の振り返り

独立開業に向けた準備を開始

現在はデザイン会社に勤務していますが、来年の初夏あたりに独立開業するつもりで準備を進めています。業種はグラフィックデザインとイラストレーションを軸に、Webデザインも部分的に、その他デザインに関係する撮影やコピーライティングも多少やるだろうなという感じです。「独立予定」と書かれた名刺を作って配り、個人事業用のWebサイトを作って公開し、ビジネス書を読んでいます。今の会社を辞めるまでには数件は個人で受注し始めておきたいですが、果たしてどうでしょう、という感じです。所属している会社で作ったものは「私が作りました」と公開できないので「案件を得るための公開案件がない」状態ですが、そこを無理やり形にする計画をしています。ちなみにクラウドソーシングは使わない予定です。

デザイナーなので名刺やサイトのような制作物は自作できるのと、仕入れ(在庫)も店舗も従業員も無しで始める形態となる点、そして既に本業でノウハウが蓄積されているので、起業というには随分ローリスクです。そしてビジネスモデル自体は既存のもので、多人数を使って大きく回すようなことはしないので、リターンも少ないわけです。きらびやかな要素は無く、個人事業主の働き方が自分に合うかどうか確かめたいという動機なので、起業ではなく「独立開業」という言い方が正しいと思っています。

とはいえリスクが無いわけはなく、失敗する可能性も十分にあります。ですが仮に5年個人事業をやってみて、全然性に合わず売上も少なくてサラリーマンの方が向いてるなと思ったとしても(この選択肢が存在することが非常に大事なので、一回サラリーマンを経験するのはとても良いこと)、5年やった段階でまだ35歳で手に職がついている状態なので十分再就職ができるはずです。これが40歳だとだいぶ変わりそうなのと、もし個人事業の働き方が性に合うなら早くそうした方が人生のうちで長く適切な働き方ができますので、さっさと確かめたいのです。

移住先探しを開始

今住んでいるのは横浜市なのですが、住んでいてどうも肌に馴染まない、何となく安心できない、イライラすることが多い…という風なので、もう少し田舎に引っ越したいと思っていました。

そんな中、3月の三連休で香川・愛媛県に一人旅に行きました。

その中で過ごした愛媛県・松山市にかなり惹かれ「ここに住んだら私は幸せかもな」と感じ、松山の魅力を調べて資料を作り夫にプレゼンしたり、Twitterのサブ垢を作って情報収集したり、移住フェアに参加したりして、かなり本格的に移住に向けて動いていました。その集大成(?)が、お盆休みに松山に実際に行ったこと。観光ではなく、ちゃんと創業センターや役所にも予約してから行なった「視察」です。

そこまでやってみたのですが、今のところ移住するにしても早くて数年後の予定で、移住先も松山は第2〜3候補くらいに落ち着いています。実際に住むつもりで地元スーパーを見たり、再就職する場合の賃金をチェックしたりしてみると、思ったよりもミドルリスク・ミドルリターンという感じで、それならば関東周辺で検討する方がローリスク・ハイリターンです。夫は群馬出身で、私は鹿児島生まれですが育ちは埼玉のため、関東に慣れているというのも大きいです。

新卒就職時には千葉市に引っ越し、その時は数週間ですぐに慣れて「千葉は良い場所だな」と感じることができました。しかし転職を機に横浜市に引っ越してきて3年経ち、同市内で引っ越しもしましたが、ここには未だに馴染めません。住んでいるマンションの設備には満足していますが、土地自体の空気に対する印象や、出掛けた時の疲れ方が悪く、何かが違います。多分、人々の雰囲気が違うのだと思います。

東京都心に行くと、人々の動きは単なる情報体や“価値”が移動しているように感じられてしまい、私もつられて自動操縦モードになり、上の空になってしまいます。悪い意味で私がいなくなってしまう。それに比べれば神奈川はマシですが、近いものはあります。同じ県でも田舎具合は場所によって違うので一概ではないですが、それでも比較すると埼玉の人は雰囲気が丸いです。

そういうわけで、関東の中で良い移住先がないか、Google Mapを使ったりSUUMOを眺めたり実際に行ったりして、探しています。

結婚生活の経過

結婚して1年と3ヶ月ほど経ちました。一応、まだ新婚の範囲かもしれません。互いの得意・不得意がほぼ把握できたり、相手に頼む時のツボのようなものが分かったり、「いつもの」や内輪ネタができたりで、「ツーカー」の仲になれたように思います。

お互いの哲学的立場をバックグラウンド込みで理解していると、社会問題に対しての相手の捉え方を予測でき、それを見越して話が始められるので、前提条件の説明や忖度をすっ飛ばして哲学や社会についての議論ができます。これはまさに私の求めていた人間関係の一つで、嬉しいです。これから先も、年齢が重なるごとに関係に深みが出てくる可能性が比較的高いと思うと、なかなか楽しみです。

20代の成婚しやすいうちに適切な伴侶を見つけるというのは、仕事を充実させるための手段でもあったのだと感じます。安心して独立開業に邁進できているのも、既に結婚しているからだと思います。婚期のことを一切考えなくてよいのですから気楽です。脂が乗って仕事バリバリの30代になってから年齢のハンデを負って婚活するより、20代でやる方が格段に楽です。私はいわゆる「男ウケ」が非常に悪いタイプなので、余計にそう思っていますが、互いに子供を希望しない場合でも年齢は若い方が有利ですし、結婚後の生活においても若い方が柔軟性があるので上手く行きやすいと思います。

音楽趣味について

Spotify Wrapped 2022

私の Spotify Wrapped 2022

今年はメタルを聴く時間が大幅に増えました。メタルが上位数十位まで独占で、環境音やジャズが完全に押し流されています。テレワーク勢と比較したら全然聴いていないでしょうが、昨年の自分と比べれば「メタラーに戻った」という感じになります。

個人的な特筆点として、トップアーティストは相変わらずCOBですが、トップソングがNightrageの曲になりました。あとこれは予想ですが、COBの曲からUnder Grass and CloverとWaste of Skinがランクイン(Needled 24/7などよりも最近の曲が上に来る)というのは珍しい気がします。

来春はLOUD PARKにDownloadとメタル祭のようですが、もしIn FlamesやNightrageが来たら最高ですね。

今好きなバンド

新曲が出たらかなり期待を持って聴いているバンドたちです。

スウェーデンのデスメタル(メロディもあるよ)・LIK バンドというかプロジェクトなのかな?
フィンランドのメロデス系メタルコア・I Am Your God 純粋に期待の若手
カナダのメタルコア・Railgun ※MV映像がかなり気になるが、気にせず曲を聴いてほしい
ギリシャかスウェーデンで解釈が分かれるメロディックデスメタル・Nightrage

今は以上の4バンドに加えて、いつも通りという感じのCOB、In Flames、昔のSonic Syndicate、Devil Driver、The Black Dahlia Murder、Megadethなどが常駐しています。このラインナップを全体的に見れば、私の好きなジャンルは「元気いっぱい!運動会メロデス」ということがよくわかります。

ドイツのモダンメロデス?Parasite Inc.

ちなみにCOBの次に好きだったParasite Inc.、新譜である3rdがこの曲以外は私の好みから離れてしまったため、追いかけるという感じではなくなりました。


サックスでの路上演奏を行なっているTSUBO-KEN氏

会社での仕事に嫌気が差し、心理面の不調が続いていて鬱の入り口にいるなあと、がっくりしながら帰宅していると、駅前でこの方の演奏が聞こえてきました。甘い音色に吸い寄せられ、立ち止まって聴いていたら、気分が軽くなりました。その場でCDを購入して、仕事中に聞くようにしています。

駅前路上演奏というスタイルは、人を「会社↔︎駅↔︎家」の往復ルーティーンから若干外れさせることで、無意識の悪循環から抜け出すきっかけになってくれると感じました。

ひとこと

昨年書いていた「買って良かったもの・やってよかったこと」ですが、あまりピックアップするものがないので項目にはしませんでした。1つだけ言えるのは、仕事机の周りをミニリフォームしたことは良かったです。ニトリの壁紙や100均の額、カゴなどを駆使して、かなり私好みのかっこいい空間を作ることができました。快適な環境ではやる気の出やすさが全く違います。

来年は独立開業がメインイベントになるはずです。今のところ、自分が個人事業主の形態に合うのかどうか、まったく予想できません。合いそうな要素も多いし、合わなそうな要素もあります。

インターネット上で個人事業について調べると「副業・起業・自由・自分らしく・ノマド・フリーランス・Webデザイナー・ブロガー・インフルエンサー」などをキーワードとした界隈が必ず目に付くのですが、この辺りにいる人々と私の性質がだいぶ異なるように見えるので、私はむしろ彼らの言っていることを参考にしない方が良い可能性があります。

松山市視察の際、起業センターの方に直接お話を伺いましたが、対面で助言を受けるのとインターネットの「有料級情報」では明らかに前者が良質です。というか、対面でこういった話を聞きに行けるくらいの度胸は、事業者として最低限必要なのだろうと思います。


今年の夏休みは松山に行っていたため、鹿児島でぶんちゃんの墓参りができませんでした。来年は独立報告も兼ねて必ず行くと決めています。