コイビトなるものと劣等感

今自分には恋人がいない。意中の相手もいない。つまり完全フリーだ。

フリーなのは、まあ、いいことだ。自分の好きな時、好きなところへ、独りで遠慮なく行ける。SNSでやり取りしたりオフ会に参加するのも、全く自由だ。それに、自分には時間も金もそれほどなく、さらに引きこもりなので、フリーの状態はとても便利である。

ただ、やはりというべきか、年頃であるので「恋人がいたらなぁ」と思うことはある。自分は一般的な性別違和持ちでありバイセクシャルであるので、大多数の人々の恋愛観とは少しズレてるところがあってもおかしくはないが、まぁ多分普通に恋人幻想を抱く。

とはいえ、自分には趣味がある。恋人がいなければ、その分の時間と金は趣味のために使われる。良いことだ。孤独であることも、別段辛くない。どこへでも独りで行ける。好みのタイプはあるが、今そんなに欲求が高まりまくっているワケでもない。そんなに恋人を欲求する理由は、表向きない。

正直なところ、不安なのだ。恋人がいる人たちを見ると、「自分は彼(女)らよりも劣っているから、恋人がいないんだ」という風に感じてしまう。

情けないというか、くだらないとは思う。しかし実際に不安になるのだから困る。その不安を取り除きたくて、恋人を幻想する。自分の不安を埋めてほしい… 実に利己的な理由だ。その一方で、恋人が「欲しい/いらない」なんて言い方はしたくない。自分にとってそれは、「友情の先にあるかもしれないもの」なのだ。

(それにしても、恋人ってのは凄い存在だよなと思う。人肌の触れ合いには、幼児退行が多分に含まれていると思う。つまり心を落ち着かせ癒す効果があるのだ。)

オチのない文ですが、書いたら気分が落ち着いてきました。こんなブログを読んでくれてる方、ありがとうございます。