【ライブレポ】Rhapsody Reunion Farewell Tour – 11/7(東京2日目)

私をメタル・ワールドに導いてくれた勇者たちが、日本に凱旋したので、ライブを見に行ってきました!

2014年の、スタロポリはいるけどルカがいない来日から早3年。(当時の記事→ Rhapsody Of Fire 渋谷公演レポ )「ルカのバンドが来たら行くぞ!」と思っていたら、なんとRhapsodyで来てくれました。嬉しい限り。でも流石にルカ・ファビオ・スタロポリ、と揃うのは難しいのかなぁ〜。


平日なので学校後に参戦。ライブのことを「参戦」と言うのは若干こっ恥ずかしいが、RhapsodyとかTwilight Forceとかなら「参戦」の方がむしろ正しい気さえする。

とりあえず早めに着いて、バックに日付が書いてある方のシャツを買う。それはカバンにつっこむ。着てきたのは2014年の公演で買った、表に四角いジャケと小さい日付がプリントされただけのダサ…じゃなくてシンプルなシャツ。

見る側なのに何故か緊張するのはいつものことで、今回も30分前に荷物を近辺ロッカーに預けてしまう。3年前は後方の柵につかまって見たが、今回は整番119で3列目ルカ側に行けた。

イントロのEpicus FurorからEmerald Swordに繋がる直前に、メンバー登場!ルカが見たくて来たと言っても過言ではなかったので、ルカが舞台袖から颯爽と登場した時は感極まり、涙がジワジワ、、、が、泣いてる場合じゃない!

Emerald Sword探し祭りの始まりだーー!!!

シンフォニックパワーメタルを代表する偉大な疾走曲、何度聴いても胸が熱くなる。

やっぱり慣れているのだろう、非常に安定感のある演奏で、同期しているキーボード音源とも全くズレず。ファビオの喉も絶好調のようで、高音も原曲キーで壮大に歌い上げる!ルカのギターソロも当然というべきか問題なく、安心しきって音に身を委ねることができた。疾走、熱い、初手優勝…なのだが、周囲の様子に違和感。

何故か、全く押されない……!

前方に行ったことのあるバンドはチルボド(とラウパでCOBを待ってた時のTestament)だけなので、他のバンドがどれくらい激しいものなのか分からなかったが、予想に反して少しも押されず快適ライブw アンコールくらいから少し詰まってきたが、それでも全然余裕だった。3列目まで冷房の風が届いたw ファビオ前のセンター付近は押したのかもしれないが、シンフォ系はけっこう穏やかなライブなのかな〜。そんな快適状態で楽しいライブ。

2ndアルバム「Symphony Of Enchanted Lands」の曲を頭から演りつつ、途中でKnightrider Of Doomを挟んだり、アルバムを演奏し切った残りの時間でもLand Of ImmortalsDawn Of Victory、ラストにはHoly Thunderforceと充実のセトリだった。

ちなみに私はLand Of Immortalsが好きです。もしキーボードのアレックスもいてキーボードソロやってくれたら完全昇天で間違いなかったね。

多くの曲で合唱が起こって大盛り上がりだった!特にエメソは(いつも通り)全部合唱になったw 自分の後ろにいた男性がやたら通る声で毎曲熱唱して、ファビオの美声が聴こえにくくなってしまったのが残念というか流石というか苦笑いw 今回はなんか女性の比率が高くて、その意味でもかなり快適なライブだった。

曲間にあったアレックスのドラムソロやパトリスのベースソロ後には「アレックス!アレックス!」「パトリス!パトリス!」コールが起こり、慣れてないのか日本の熱意に引いたのか?w、少し照れくさそうに笑っていた。

ファビオがちょっと日本語を覚えてきたらしく、「みんなに、あえて、うれしい」とか「ありがとう!」を言っていた。あと曲が終わった後の「ありがと」がやたらと自然な発音してて、美声なので、なんとなくウキウキした。一方ルカは、日の丸が描いてある扇子を持ってきていたw

今、記事を書きながらRhapsody聴いているが、腕を振ってしまってなかなか文が書けないから困る。

安定感抜群の初期曲ライブ、文句は何もなかったので、ここからは可愛いルカの様子と、個人的なRhapsodyの思い出話を書こう。


…というかルカばっか見てた!

シャツインにランニングシューズというダサ…じゃなくて動きやすそうな格好で、

ルンルン笑顔で駆け回ったり

俯いて指揮者が小さく指揮棒を振るマネをしたり

ヤバいぐらいノリノリで客に絡んできたり

やたらと腕を振り回しながら弾いたり

ギターをデカい銃みたいに構えて左右に振ったり

………。

流石、大人になっても子供の心を忘れない人 ~マイティー・ウォリアー~ は格が違う

と思ったのであった。(褒めてる)(実際、面白い)

マイティー・ウォリアーなんだから銃じゃなくて剣っぽく扱ってくれ、というのは冗談だが。

10歳の心のまま大人になったんだなあ…

……これも褒めてますよ。

こんなウキウキなフリーダムキッズ・ルカの御姿を見た後で、改めてかっこよく写ってるアー写を見ると、「頑張ってキメてるな」みたいな感じになってジワる。

そんな若々しい(?)ルカとドミニクおじさんやファビオの絡みが超可愛かった。

演奏中、後ろ歩きでウロウロしていたルカとドミさんが、ゴツン!と接触。

\エヘヘ〜/的な笑顔を交わす、仲良しギターコンビ。

ルカとドミさんが並んで(密着して)弾いている時、ルカがイタズラっぽくおデコ同士を\ゴチン/しようとするも、ズレてドミさんの鼻に\ゴチン/!

「今、鼻に当たったよ〜?!」と言いたいのか、いつもの穏やかな笑顔で自らの鼻を指さすドミさん、それを見て嬉しそうなルカ。

目を閉じて熱唱しているファビオの横に歩いていき、ガン見しながら一生懸命ギターを弾くルカ。しかし結局振り向いてもらえず無事帰還。

MCでは、ルカが舞台袖に引いてる中、ファビオがメンバーを一人一人紹介。

ここでの紹介でドミさんにも「ドミニク!ドミニク!」コールが起こり、やっぱり「エヘヘ…」という感じで微笑んでいた。かわいい。

最後にルカを紹介する時は、

ファビオ「みんな、彼の名前を呼んでくれ!だって君たち知ってるだろう。…ルカ!!」

客「トゥリッリーーー!!!」

ここでステージ袖からルカ登場。もちろんルカコール。

マイクをファビオから「どうもですw」って感じで受け取って、聞き取りにくい英語wで何かを喋ってから、ファビオを紹介。やっぱりファビオコールw

ファビオとルカが仲睦まじく、お互い笑顔で顔を見合わせたり、喋ったり、肩を組んだりしながら演奏する姿には、尊さしかなかった。

………。

なんて可愛いおじさんたちなんだ…………。。。

曲もいいが、メンバーも可愛くて面白くて大変楽しかった。

こんなに仲良しで演奏もよくて客も喜んでるんだから、いっそこのメンツでバンド活動続けてほしい、というか過去曲ツアーやるだけでも喜ぶレベルだし、なんならファビオがLuca Turilli’s Rhapsodyに入ったら??などと思ってしまった。それぐらい「俺たち仲良しバンドだぞ♪」という感じの、良い雰囲気だった。

Rhapsodyは私が初めて聴いたメタルバンドで、Emerald Swordから私のメタル・ロードが幕を開けたのである。

当時の自分は16歳で、具合の悪い時期だったが、「もし日本にラプソディが来たら行ってみたいなぁ」とは、なんとなく思っていた。動画サイトでカナダでのライブ映像を見たりして、「やっぱ生でEmerald Sword見たら感動すんのかな」と、ひそかに憧れていた。

結局、Emerald Swordを生で見れたのはあれから5年後、作曲者のルカを見れたのは今回つまり8年後となった。

ファンになってからしばらくして、ラプソディは分裂。ついでに言うと、同時期に好きになったANGRAのエドゥが脱退、Kamelotのロイも脱退。そして去年には遂にファビオがROFから脱退した。この3バンドの中でバッチリ復活を遂げたのはKamelotだけだなぁ……。

とにかく、私は「初めて聴いたメタル・ソングである Emerald Sword を作曲したルカが見たい!」と思っていたわけだ。3年前にルカ抜きで見た時は、初めてのRhapsodyでエメソも聴けてとても楽しかったんだけども、正直なところ「ルカが見たかった」という、不完全燃焼気味な思いが残っていた。それで今回ようやく見れたので、とても感慨深い。

おそらくルカが「Rhapsody」として来日するのは、これが私にとって最初で最後だったんじゃないかと思う。ファビオも最後だろう。寂しさもあるが、運命を分けてくれたメタルバンド、その中核メンバーたちを見られるうちに拝むことが出来て、とても良かった。

8年前にラプソディの写真を見た時は「ルカ、イケメンじゃん」と思っていたが、今回見たら印象が完全に「ルカ、可愛くて面白い人だな」になってしまった。

母性あふれるジャパニーズ・メタラーのハートには、童心忘れぬルカの姿が刺さったことであろう……。

ありがとうRhapsody

ありがとうRhapsody Reunion

ありがとうLuca Turilli